停止条件・解除条件の名前の付け方って,一体どうなってるんだよ…。
どっちがどっちなのか,紛らわしすぎるやろ!!
憶え方を教えてくれ!!
本記事は,そんな悩みを持つ方に向けて,とにかく憶えにくく,わかりにくい民法127条の停止条件・解除条件について,忘れないようにインパクトのある事例を用いて解説しています。
本記事を読むことで,以下を達成できるように執筆しています。
- 停止条件・解除条件の概念を理解できる
- 停止条件と解除条件が,どっちがどっちなのかわかるようになる
記事の信頼性
本記事は,4ヶ月の独学で行政書士に,2週間の独学で宅建に一発合格した当ブログの管理人が記載しています。
現在は,現役行政書士として法律に携わる仕事をしています。
参考:独学・働きながら・4ヶ月・一発(202点)で行政書士試験に合格した勉強法
参考:筆者を4ヶ月で合格に導いた超厳選の良書たち
読者さんへの前置き
※赤文字は,試験対策として絶対に知っておくべき単語・用語・概念・考え方,その他重要ポイントです
※太文字は,解説中で大切なポイントです
※本記事は,2020年4月1日施行の民法改正に対応しています
※本ブログでは,記事内容を要約したものを先に【結論】としてまとめ,その後【解説】で詳細に説明をしていますので,読者さまの用途に合わせて柔軟にご利用ください!!
結論:条件は,将来発生が不確実な事実にかからせること
民法127条 【条件が成就した場合の効果】
1 停止条件付法律行為は、停止条件が成就した時からその効力を生ずる。
2 解除条件付法律行為は、解除条件が成就した時からその効力を失う。
3 当事者が条件が成就した場合の効果をその成就した時以前にさかのぼらせる意思を表示したときは、その意思に従う。
法律行為(たとえば契約)は,その効力発生又は消滅について,条件をつけることが出来ます。
条件とは,将来発生するかどうかが不確実な事実に,法律効果の発生又は消滅をかからせることを言います。
条件には,条件成就により,法律効果が発生する“停止条件”と,法律効果が消滅する“解除条件”の2種類が存在します。
停止条件付法律行為とは,条件が成就したら,法律効果が発動する法律行為のことです。
対して,解除条件付法律行為とは,条件が成就したら,法律効果が消滅する法律行為のことです。
解説:停止条件と解除条件は,ストーリー仕立てで憶えよう
停止条件と解除条件の憶え方
停止条件と解除条件は,とにかく紛らわしいことで有名な用語です。
あれ?どっちだっけ?は,民法を学んだ方のあるあるです。
当サイトでは,以下の2つのどちらか(または両方)で憶えることをおすすめします。
- ①インパクトある事例で憶える
- ②主語が「法律効果」であることで憶える
ひとつずつ見ていきましょう。
①インパクトある事例で憶える
停止条件付法律行為
条件が成就することで,効力が発生するのが停止条件付法律行為でしたね。
事例としては,お母さんの許可が得られたら、捨て犬を譲り受ける,というような契約が停止条件付法律行為です。
この事例では,「お母さんから許可を貰う」というのが条件です。
条件が成就するまでは,捨て犬の譲渡契約は,まだ効力を有していません。
条件成就まで,法律効果は停止していますし,この事例ではワンちゃんも停止(待て)していますね。
お母さんの許可が取れたことで停止条件が成就し,捨て犬の譲渡契約の効力が発動します。
これにより,譲渡契約の効果により,所有権が男の子から女の子に移転することになります。
解除条件付法律行為
条件が成就することで,効力が失われて消滅するのが解除条件付法律行為です。
たとえば、「行政書士試験に合格するまで,毎月10万円を実家から仕送りをしてもらえる」という契約を,実家の両親とするような場合が,解除条件付法律行為(契約)となります。
この場合の(解除)条件は,「行政書士試験に合格する」です。
解除条件が成就するまでは,“毎月10万円を仕送りしてもらえる法律効果”は合格まで発生し続けます。
この法律効果を”仕送り法律効果ちゃん”として擬人化しつつ,事例をストーリー仕立てで確認してみましょう。
(しつこいかもしれませんが)解除条件の場合,条件が成就するまで,法律効果は存続し続けます。
仕送り法律効果ちゃんも,主人公の男の子の傍に居続け,応援するようです。
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このように,条件が成就することで,契約(法律行為)が,その法律効果を失って効力が消滅するのが解除条件付法律行為です。
上記事例では,「行政書士試験に合格する」という解除条件が満たされたので,これをもって”仕送り法律効果(ちゃん)”も消滅することになりました。
解除条件がどっちだっけ?と迷ったら,ぜひ,仕送り法律効果ちゃんを思い出してみてください。
②主語が「法律効果」であることで憶える
停止条件の”停止”をしているのも,解除条件の”解除”されるのも,両方とも法律効果です。
したがって,以下のように,主語は「法律効果」になります。
- ”法律効果”が停止している
- ”法律効果”が解除される
前述の事例にて,法律効果を擬犬化・擬人化して”捨て犬”・”仕送り法律効果ちゃん”と表現したのも,停止している・解除されるという述語に対して”法律効果”が主語になる,ということをイメージしやすいようにしたのが理由です。
仕送り法律効果ちゃんが,条件成就により解除(消滅)してしまったことから,解除されるのは”法律効果”だ,ということが鮮明に記憶に残ってくれると期待しています。(もちろん捨て犬事例で記憶してもらっても構いません!)
法律効果発動始点は自由に決められる(民法127条3項)
停止条件も解除条件も、その条件が成就したことによる効果は、原則として条件成就のときから発生します。
ただ、民法は、この規定は当事者たちの合意によって,法律効果を条件成就より過去に遡らせることを認めています。
民法127条3項 【条件が成就した場合の効果】
3 当事者が条件が成就した場合の効果をその成就した時以前にさかのぼらせる意思を表示したときは、その意思に従う。
解説はここまでです。 読んで頂きありがとうございました!
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※前条の解説はこちらです。
※次条の解説はこちらです。
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参考文献など
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